社会保険労務士事務所への就職活動その3-面接適性試験編-社労士開業物語vol.10

本日、2回目の更新です。

9.社会保険労務士事務所への就職活動その3(面接編)


前回、飛び込み営業のような方法で何とか面接までこぎつけた私は遂に面接日を迎えました。

面接会場の社労士事務所に到着すると、まずは30分ほどの適性試験を実施、その後面接へと移行しました。

面接官はその社労士事務所のトップである先生ほか1名の合計2名。

2対1のよくある面接パターンです。

私は面接で、自分の今までの考えや思いを力いっぱいぶつけました。

そして面接が終了した時には先生の反応から合格を確信しました。

面接が終了した頃に先ほどの適性試験の結果が到着したもよう。

その適性試験の結果を見るために別の部屋に行って、戻ってきた先生の顔を見た瞬間に嫌な予感がしました。

そしてその予感は的中

面接結果

後日、不合格通知が郵送で到着しました。

私は社労士試験受験後に合格発表まで時間もあるため、派遣会社(麻生グループ)に登録をしてアルバイトをしていました。
※マリノアシティがオープンするため、その中の店舗Mr.MAXでのレジ打ちのバイト

その麻生グループの人事部長から目をかけていただき良くしてもらっていて、就職がなかなかうまくいってないことを相談していたところ、驚くことに、その人事部長と私が受験した社労士の先生が知り合いだったのです。

そして、人事部長は「分かった」と言ってその先生に電話で不合格の理由を聞いてくれました。

数分後に理由が判明。

面接は良かったがやはり適性試験の結果が良くなかったとのこと。

SPIのような能力試験ではなく完全に性格のみの試験でした。

その中の結果で「一つの項目」が問題だったのです。その項目とは・・・

「従順性」

要は従順性が低いため、YESマンではなく組織の一員としては扱いづらいと判断されたのです。

他の項目から独立開業には良いが、事務職員として雇うにはNGとの結果でした。

私はやっと見つけた就職先で面接ではなく試験で失敗し肩を落として家に帰りましたが、相変わらず社労士事務所への就職を諦めてはいません。

弱点は克服すれば良いだけであり、まずは試験問題を思い返してみました。

そうすると、記憶の中に明らかに従順性を問うような問題があったのを思い出しました。

そして思ったのです。

あの問題の回答を逆にああ答えれば就職できたんだと・・・

ここで当時の私の価値観は180度変わりました。

実際に働いてもないのに、「従順性だけで落とされてたまるか!」と。
(ただ、私は独立する事が目標のため組織への定着性とも相関のある従順性が無いのは事実。それを見抜くとは良い試験です)

そして就職活動をおこなうにあたって私は一つの結論に行き着きました。

就職活動の心得

面接を受ける側の立場は弱い。

100%本音をぶつけても相手の価値観に合わなければただ敗北するだけだと。

その後、私は就職に関する本を片っ端から読みました。

しかし、マニュアル人間になるつもりも無かった。

私はただ、就職面接に関する知識として知りたかっただけです。

知らないより知っていた方が良い、ただそれけの理由ですが、「何か問題を解決するために事前に知識を仕入れる」という考えは、その後の私のビジネス感にも大きな影響を与えました。

ある程度の知識を入れて、「今すぐ面接に来ていいよ」と言われても対応できるようにした上で、私はまた電話帳を片手に残りの番号に電話をし続けました。

もし、福岡市内でなければ他の地域の電話帳を仕入れて片っ端からかけるつもりでした。

それでもダメなら県外です。

そう決意した上で、福岡市内の社労士事務所に電話をしていたら、また1件、ちょうど人材を募集しようとしてた事務所に運よくあたったのです。

面接は電話をした翌日に決定。
※本を読んでおいてよかった。

翌日、面接を受けたあとに適性試験に移行。

その試験を見て私は驚きました。

前に受けた適性試験とまったく同じ試験ではないですか

社労士事務所ではスタンダードなのか?
という疑問を胸にし、従順性と相関のありそうな例の問題には気をつけて回答しました。

自分は従順だからこういう考えをするはず、と言い聞かせて。

そして後日連絡があり、1ヵ月後からその社労士事務所で働くことが決定。

やっと私の社会人としての第一ステージがついに始まることに。

次回へつづく・・・

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