今日は、社会保険労務士の試験日。
私が受験をし合格証書をもらったのが、大学卒業後の23歳の時。
工学部の電気情報工学科を卒業して、内定していた会社を蹴って就職浪人の道を選んだ人生の転機とも言える年でした。
今考えると当たり前ですが、資格は所詮、資格でしかないんですよね。
社会保険労務士という資格を持てば、ただ名乗る事ができるのと、手続き代行で金をもらっていいと国が認めただけ。
コンサル業をしたいのであれば、社会保険労務士の資格などなくても人事コンサルタントや労務コンサルタントと名乗って、税務署で手続きをしたら開業手続き終了です。
事実、社労士の資格をもっていない人事コンサルタントは結構います。
しかも意外とそういう人の方がビジネス的には成功していたりするんですよね。(少なくとも顧客単価は高い)
これは、新規開業者や資格を頑張って取った人が陥りやすい落とし穴なんですが、
苦労して取得したその資格に固執してしまうのです。
例えば社会保険労務士の資格であれば、社会保険労務士の資格を使って頑張らなければいけない
と思ってしまうこと。
これでは自分でビジネスの幅を狭めてしまうことになります。
本音は資格を欲しいと思っている人は別にして、社労士の資格にこだわらず「人事コンサルタント」として頑張っている人はビジネスの幅を狭めずにやっているから成功しちえるのだと私は考えます。
誤解されないように言っておけば、社労士の資格を取ることはいいことですよ。
ただ、資格業に固執するとビジネスの幅を自分で狭めやすいという点だけは注意しましょうね。
今日、受験されて、専門学校などで答え合わせをするでしょうが、合格が確実になった人は、それがゴールではなく、スタートでしかないという事を忘れずに。
不合格が確実な人も、努力をしていないのは論外ですが、勉強の仕方を改善すれば合格はしますし、別に人生が終わるわけでも成功しないわけでもないので、これからやるべき事は何なのか?を見つけて前に進んでみましょう。
私に採用コンサルタントという民間資格を作って、通信講座を開いてほしいと依頼してきた人もいましたが、資格にこだわると落とし穴に陥りやすいので気をつけましょう。
追伸
この時期から社会保険労務士事務所の求人情報を探す人が増えると思います。
社会保険労務士を目指す人はクセのある人が多いので、求人募集をされる先生方はしっかりと面接や選考などを戦略的におこないましょう。
興味があれば採用マニュアルでも購入されてください。買って後悔することはまずないでしょう。
求職者側も、ただハローワークで探すようなやり方ではなく、インターネットを活用したり本当に良い事務所で働けるよう情報収集などをされてください。
言えませんが、あそこの事務所はやめた方がいいなんて話はよく聞きます(笑)
そこで働いている職員の顔がイキイキしてない事務所はとりあえずNGですね。